眼球突出を呈した猫の1例

2018年5月4日

今回の症例は、眼球および瞬膜突出を呈した3歳オスの雑種猫です。

左眼の結膜充血、瞬膜突出、閉瞼が困難な症状を呈し、眼超音波所見では鼻側後方の液体貯留が認められ、眼球を変位させている所見が認められました。麻酔下で超音波診断装置を用いながら、穿刺を行い、約1ccの膿性の液体を採取しました。

最近培養検査に基づき、抗生剤療法を行った結果、速やかに眼症状は改善され、その後再発は認められませんでした。

内眼部の膿貯留の原因を明らかにすることはできませんでしたが、子猫の時の呼吸器感染症の病歴があるため、副鼻腔の炎症の結果が疑われました。

症例によっては、CTやMRI検査などの高度診療機器が必要なケースがありますが、今回は超音波診断装置が診断や治療に有効であった症例でした。

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