箸の刺入により片側性の瞳孔散瞳を呈した猫

2015年6月11日

今回の症例は、テーブルにあったごちそうがついた箸を咥えて飛び降りたところ、箸が口腔内に刺さり、瞳孔の散瞳を呈した猫の一例です。稀なケースではありますが、若い犬や猫では時折みられるようです。今回は、神経的な異常はみられませんでしたが、刺さりどころが悪ければ、命に関わりますので、飼い主の方も気をつけたいところですね。

箸刺入1左眼の散瞳が認められた。

口腔内の検査では左後臼歯付近に刺入跡が確認できた

箸刺入3箸刺入2

 

一般的に、明るいところでの散瞳の原因として、1)動眼神経麻痺 2)副交感神経遮断薬の投与などが考えられますが、箸の刺入により眼球後部の毛様体神経節付近の傷害が強く疑われます。幸いにも、この猫ちゃんは、消炎剤の全身投与により改善が認められました。現在も後遺症はみられません。

 

 

 

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