猫の角膜黒色壊死症

2015年2月27日

 猫の角膜黒色壊死症は、琥珀色〜黒色の角膜変性病変であり、時にそれが剥離を起こし、強い痛みを伴う事もある疾患です。FHV−1(猫のヘルペスウイルス)が関与しているともされているが、未だ不明な点が多い角膜病変であります。治療は、抗ウイルス剤、角膜保湿剤、抗生剤の点眼などの内科的治療と黒色部の切除後の自家角膜移植などがあります。抗ウイルス剤の使用には様々な専門医の意見があるようですが、近年、ファムシクロビル内服の効果が認められてきています。

 今回、角膜黒色壊死症が認められた症例は避妊雌猫、12歳で、眼を痛がるとの事で来院しました。飼い主さんは外科的治療より内科的な治療を希望されました。ファムシクロビルの投薬により4週間後にはほぼ痛みを取り除く事ができました。今後、投薬量などの検討がさらに行われ、治療方法が確立が望まれます。

角膜壊死症2  初診時(上部写真)強い眼の痛みでしっかり眼をあけることが難しい状態でした。

角膜壊死症1抗ウイルス剤投与3週間後では黒色部は改善し、痛みがかなり改善されてた。

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