若齢犬にみられる白内障

2015年1月29日

白内障は一般的に、高齢犬にみられる眼疾患と思われがちですが、比較的若い犬にもみられる疾患です。

遺伝性が原因の一つと考えられ、成書に記載され、遺伝が関与していると思われる白内障罹患好発犬種には約120犬種あげられます。

若い犬の白内障の特徴として、水晶体の融解が急速に進み、その結果、痛みを伴う前ぶどう膜炎や致命的なダメージをあたえる緑内障に進行する事もあります。飼い主さんもまさか白内障とは思っていない事が、来院を遅れさせてしまったりします。

急速な白内障の進行に伴って、眼の中の炎症がみられる事を、水晶体起因性ぶどう膜炎といい、症状として、白目の充血(赤眼)や眼内フレアーの出現、眼が開けられない(羞明)などの症状がみられます。特に最近多いと思う犬種にはT.プードルにこの疾患がみられる傾向があると私自身感じています。

まさかうちの子はと思っていませんか? わんちゃんの眼をもう一度よく観てださい。まぶしそう、眼がしっかりあけられない、白目が赤っぽいなどの症状には要注意です。

症例は2歳のT.プードルです。主訴は眼をこする、痛そうで した。

1847_11056_20141118160958.0眼科検査では、眼内フレアー、低眼圧、眼瞼結膜、球結膜の充血をみとめる

1847_11087_20141122103420.0左眼の過熟白内障、右眼の未熟白内障を認めた。

 

 1847_11062_20141118164000.0眼超音波検査では、水晶体の膨化を認め、水晶体起因性ぶどう膜炎と診断

その後、超音波乳化吸引術および眼内レンズの挿入を行いました。現在のところ、経過は良好。

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