猫のひっかきによる角膜損傷の犬の1例

2017年8月24日

最近、犬と猫を同時に飼う方が珍しくなくなっていますが、

それに伴って、眼科のトラブルもしばしば見られます。

今回の症例は、W.コーギー3歳で、10ヶ月齢で白内障手術を行っています。

主訴は、目が白くなってきたで、初診時の所見は角膜の著しい混濁でした。

スリットランプで検査を進めていくと、瞬膜の裂傷が確認でき、普段、仲が良くないという患者さんからの情報もあり、ひっかきによる角膜損傷と診断しました。猫の爪は深く傷が及ぶことがあり、角膜だけでなく、水晶体にまで及ぶこともあり、深刻な合併症が時に見られます。普段から仲がよろしくない場合は、注意が必要でしょう。

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腎性高血圧網膜症について

2017年6月19日

高齢の猫(もちろん犬にもありますが)にしばしば見られる疾患に、慢性腎不全があります。

名前のとうり、慢性疾患であり、タンパク尿、体重減少又は多飲多尿などの症状が見られ、

注意深く観察しないと異常に気付きにくい疾患です。

様々なプロセスを経た結果、高血圧が生じ、目(特に網膜)に異常が生じます。

来院する時にはすでに、網膜剥離が見られ、失明していることも珍しいことではありません。

しかし、治療が速い場合は、視覚の回復も得られることもあり、高血圧に対する治療薬もあります。

最も大事なことは定期的な、血液検査、眼検査と考えます。

 

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犬の睫毛乱生について

2017年2月5日

犬の睫毛(まつげ)の疾患の中で、臨床を行っている上でよく出会う症例に

睫毛乱生(通称逆さまつげ)や異所性睫毛があります。

どちらも眼球特に角膜に障害を与えることから、強い痛みや流涙の原因となります。

睫毛乱生の治療は、睫毛根の電気的分解、凍結処置による睫毛根の破壊、定期的な睫毛の抜去があります。

当院では定期的な抜去や凍結処置を行っています。

目の不快感の原因の中で比較的多い睫毛疾患は簡単に診断できます。

涙が止まらないなどの症状が見られたら一度は診察をお勧めします。

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猫の急性角膜水腫の一例

2016年12月25日

猫の急性角膜水腫は比較的若い猫に多くみられ、角膜の形状に大きく変化が見られる疾患です。はっきりとした原因は不明ですが、感染性、薬剤性、角膜内皮異常またはぶどう膜炎が考えられています。

治療は結膜被覆、瞬膜被覆、眼瞼縫合が有効とされ、適切な時期に治療が行われない場合、角膜穿孔に至ることがあります。

今回の症例は、約2ヶ月のオス猫、急に目が大きくなってきたとのことで来院しました。

治療は瞬膜被覆と眼瞼縫合を行い、比較的良好な結果が得られました。

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免疫介在性眼瞼炎の犬の1例

2016年6月14日

眼瞼の炎症の原因には様々なものがありますが、ステロイド療法に敏感に反応する免疫介在性と思われる眼瞼炎の症例に遭遇する事が時々あります

。犬種はチワワ、プードル、パピヨンに多いと思われます(エビデンスはありませんが)。

両眼でみられることが多く、著しい眼脂、結膜浮腫、腫脹、充血が主な所見で、好中球を主体とした炎症像がみられます。治療はステロイド内服、点眼が行われ、時には免疫抑制剤も併用されます。

今回の症例はポメラニアン、雌(未避妊)、7歳、室内飼、両目の眼瞼の腫脹で来院しました(写真1、2)。初診時は、著しく不快感を呈し、眼瞼部結膜の腫瘤状の腫脹がみられました。眼検査の結果、免疫介在性眼瞼炎と診断し、ステロイド内服、点眼を行いました。治療後速やかに改善がみられますが、投薬量の減少や休薬に伴い再発(写真3、4)がみられました。その後、激しい炎症は収まりましたが、マイボーム腺機能不全、角膜結晶状沈着(角膜変性)を発症し(写真5、6)、ヒアルロン酸点眼などで管理を行っています。繰り返し起きる眼瞼炎の経過観察は非常に重要であると思われた症例でした。

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