瞬膜腺逸脱(チェリーアイ)の犬の1例

2016年1月19日

瞬膜腺の脱出、別名チェリーアイは比較的若い犬に多く、罹患犬種があり、片側性あるいは両側性の事もある疾患です。原因は主に、瞬膜腹部と眼窩周囲組織との接着不全と考えられています。この症状をみて、慌てて来院する飼い主さんもいますし、特に強い痛みを示さないため、そのまま様子を見てしまう飼い主さんもいます。今回の症例は、長年経過観察を行ってしまった犬の瞬膜腺逸脱にみられた角膜潰瘍の犬の一例です。

数年間、瞬膜の脱出がみられたため、瞬膜の復位に時間がかかりましたが、手術後速やかに角膜潰瘍は治癒機転にはいり、その後再発などはみられません。

瞬膜の脱出は正常な瞬目を妨げ、角膜の涙液被覆障害を引き起こすとされています。今回の症例もその典型例と思われ、瞬膜の脱出はできるだけ早く整復するべきです。

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