角膜の白い沈着物

2014年8月25日

10歳7か月のメスのチワワが左眼を痛がるとのことで来院しました。

眼科検査では、角膜中央部に白色の結晶状沈着物が確認でき、その中央部が潰瘍を起こしていました。

おそらく、角膜の表面にカルシウムやコレステロールなどが沈着していたものが剥がれ、角膜上皮の剥離を引き起こしたと思われます。

角膜変性症やジストロフィなどと診断されることが多いと思いますが、実際臨床の場で両者の鑑別は難しいと思います。

そのため、当院では、厳密な診断は避け、角膜の結晶状沈着と表現しています。

原因も様々で、全身性の要因や、眼表面の問題など複雑に絡み合っていると思われ、治療は、抗生剤の点眼および内服(感染制御)、ヒアルロン酸点眼(保湿効果)、角膜の状態により、外科療法などが選択されます。

この症例は、角膜の浅い部位での潰瘍が認められたため、現在のところ抗生剤点眼、ヒアルロン酸点眼で様子見ています。

大事なことは、痛くなくなれば治療が終了ということではなく、定期的なケア(検査および治療)が必要です。

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