眼球突出を呈した猫の1例

2018年5月4日

今回の症例は、眼球および瞬膜突出を呈した3歳オスの雑種猫です。

左眼の結膜充血、瞬膜突出、閉瞼が困難な症状を呈し、眼超音波所見では鼻側後方の液体貯留が認められ、眼球を変位させている所見が認められました。麻酔下で超音波診断装置を用いながら、穿刺を行い、約1ccの膿性の液体を採取しました。

最近培養検査に基づき、抗生剤療法を行った結果、速やかに眼症状は改善され、その後再発は認められませんでした。

内眼部の膿貯留の原因を明らかにすることはできませんでしたが、子猫の時の呼吸器感染症の病歴があるため、副鼻腔の炎症の結果が疑われました。

症例によっては、CTやMRI検査などの高度診療機器が必要なケースがありますが、今回は超音波診断装置が診断や治療に有効であった症例でした。

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2017 ACVOに参加して

2017年10月23日

10月に開催されたACVO(American veterinary Ophthalmology)にポスター発表で参加してきました。

日本からは、私以外の発表者がいて、みなさん素晴らしいプレゼンを披露していました。

眼科においては、日本もかなりレベルが高いところまで来ていると感じました。

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猫のひっかきによる角膜損傷の犬の1例

2017年8月24日

最近、犬と猫を同時に飼う方が珍しくなくなっていますが、

それに伴って、眼科のトラブルもしばしば見られます。

今回の症例は、W.コーギー3歳で、10ヶ月齢で白内障手術を行っています。

主訴は、目が白くなってきたで、初診時の所見は角膜の著しい混濁でした。

スリットランプで検査を進めていくと、瞬膜の裂傷が確認でき、普段、仲が良くないという患者さんからの情報もあり、ひっかきによる角膜損傷と診断しました。猫の爪は深く傷が及ぶことがあり、角膜だけでなく、水晶体にまで及ぶこともあり、深刻な合併症が時に見られます。普段から仲がよろしくない場合は、注意が必要でしょう。

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腎性高血圧網膜症について

2017年6月19日

高齢の猫(もちろん犬にもありますが)にしばしば見られる疾患に、慢性腎不全があります。

名前のとうり、慢性疾患であり、タンパク尿、体重減少又は多飲多尿などの症状が見られ、

注意深く観察しないと異常に気付きにくい疾患です。

様々なプロセスを経た結果、高血圧が生じ、目(特に網膜)に異常が生じます。

来院する時にはすでに、網膜剥離が見られ、失明していることも珍しいことではありません。

しかし、治療が速い場合は、視覚の回復も得られることもあり、高血圧に対する治療薬もあります。

最も大事なことは定期的な、血液検査、眼検査と考えます。

 

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犬の睫毛乱生について

2017年2月5日

犬の睫毛(まつげ)の疾患の中で、臨床を行っている上でよく出会う症例に

睫毛乱生(通称逆さまつげ)や異所性睫毛があります。

どちらも眼球特に角膜に障害を与えることから、強い痛みや流涙の原因となります。

睫毛乱生の治療は、睫毛根の電気的分解、凍結処置による睫毛根の破壊、定期的な睫毛の抜去があります。

当院では定期的な抜去や凍結処置を行っています。

目の不快感の原因の中で比較的多い睫毛疾患は簡単に診断できます。

涙が止まらないなどの症状が見られたら一度は診察をお勧めします。

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